マンガを描きたい!と思ったことはありませんか?ほとんどの人は「絵が上手くないから」という理由で描き始めるスタートラインにも立っていないはずです。せっかく描き始めても、書き直しの回数が多く諦めてしまいます。
この記事では、社会人になりマンガを描き始めた私が、「絵が下手だけどマンガを描きたい人」に向けて、デジタルで描くことをオススメしています。デジタルで描くことでこれまで上手く描けなかった〇〇を解決できます。
デジタルで描く理由
ペンと紙でマンガは描けます。紙をスキャンや写真を撮って画像化すればSNSやブログに投稿することも可能です。しかし、私はデジタルで描くことをオススメします。絵が下手な人はなんどもやり直します。同じ顔を描けません。そして、諦めます。しかし、デジタルで描くことで以下のことができます。
・過去に戻れる
アナログでは一度描いた絵や消した絵を戻すことはできません。デジタルだとワンクリックで過去に戻れます。気に入るまで書き直しを続けられるため完成度があがります。
・コピペで同じ絵を再現
アナログでは納得のいったキャラをもう一度描くのは難しいです。同じ絵を使いまわすこともできません。デジタルだと完璧に再現&量産できます。時短にもなるので、連載を続けるのに役立ちます。
・筆種を変えられる
アナログでは絵を描くために道具を揃える必要があります。さらに、テクニックも必要です。デジタルなら筆種を変えることで「ぼかし」「点描」「水彩」など楽に描けます。
・重ね描きが容易
アナログでは描いた絵の上に重ね描きするのが大変です。デジタルならレイヤーごとに絵を描いて重ねられます。背景、キャラ、文字など分けて描くのも楽ちんです。
・管理&公開が楽
アナログでは描いた絵が物理的に部屋を支配します。それを公開する場合もスキャンするなど作業が追加されます。デジタルならデータとして保管でき、ネット公開もデータをそのままアップロードするだけです。
いいこと尽くしです。絵が下手な人こそデジタルで描くべきです。デメリットとしては手書きの味が無くなるくらいでしょうか。もともとが下手な絵なので特に気にしなくて良いと思います。
板タブと液タブの比較
基本的にデジタルで描くにはペンタブとペイントソフトが必要です。まずはペンタブについてです。板タブと液タブの2種類があります。パワーポイントの図形で描くやマウスで描く、スマホで指描きすればペンタブは必要ないです。
・板タブ
PCに板を繋いで電子ペンで描きます。マウスのようにPC画面のポインターが同じように動き画面上で描くことになります。手元を見ずに描くためアナログに慣れた人はやりづらいと思います。マウスパットのような板とペンのみなので安価です。購入する板のサイズが小さいと画面の拡大縮小の頻度が増えますがコンパクトなのが板タブの良さでもあります。持ち出しも容易ですがPCが必要です。
・液タブ
液晶画面上に直接ペンで描きます。手元を見ながらアナログ感覚で描けます。液晶ディスプレイが必要なので高価です。大きい液晶になるほど重くなります。アナログ感覚で描けるの利点なので必然と大きい液タブが良いです。PCが不要なので外で描くことも楽ですがPCも持ちだす場合は邪魔です。個人的にはiPad買った方が便利だと思います。
私のオススメは安い板タブ。高性能を活かせる腕は無いですし、買っても続かない場合もあるので安くて良いのです。私が使用している板タブを載せています。3000円くらいなので気軽に買えます。
板タブ:XP-Pen Star G430Sが安い
私は XP-Pen Star G430S を使用しています。XP-Penには他にもシリーズはありますがG430に近い種類と比較しました。※2019年8月調べです。
G430Sはコンパクト&安価が特徴です。大きくなり、機能追加されると値段が上がります。
・読取範囲&高さ
板タブの場合はPCと板を置くスペースが必要となります。私は板が大きいと置く場所の確保が必要となるとので小さいのが良いです。読取範囲は実際に電子ペンを動かす範囲です。読取高さはペンに反応する高さです。G430Sは手のひらサイズくらいです。G640のサイズに1000円UPするほどの価値は無いと私は思います。
・SCキー
ショートカットキーです。自分がよく使う設定を登録できます。正直、私は使わないのでいらないです。使いこなせるほど絵も上手くないのでね。
・筆圧レベル
電子ペンの場合は実際のペンのような細い~太い線を自由に書けません。この自由度をどのくらい感度良くできるかが筆圧レベルです。8192レベルは十分過ぎます。他のメーカーの板タブを買うときに参考にしてください。
・接続方法
板タブによっては電池内蔵でワイヤレスでできます。今回の比較は全部USB式なので繋ぐ必要があります。G430Sだけ板からコードを取り外しできません。G640からは板側のコードも取り外しできます。これは持ち運びに良いですね。さらに、G640Sからはスマホをモニターとして使えようになりました。
まとめると、安いコンパクトなG430S、そこから大きくしましたG640、さらにSCキーとスマホ対応したG640S、ですかね。絵が下手でとりあえずデジタルで描きたい場合はG430Sで良いでしょう。外で描く人はG640Sに手を出しても良いと思います。
ちなみに使う場合はPCにソフトをインストールする必要があります。
①マウスの右クリック、左クリックの役割をペン先とペン横ボタンに割り振ります。ペンと消しゴムの切り替えもワンボタンです。
②筆圧の感度が良いので下げることも可能です。
③ペンタブを反映させているモニタの選択です。ダブルスクリーンにしている場合などに選択します。
・G430Sはこちら
・G640はこちら
・G640Sはこちら
無料ペイントソフト:MediBang Paint に決めた
ペンタブを準備したら次はペイントソフトです。有名どころのペイントソフトであればなんでも良いです。さらには無料ソフトで良いと思います。その中で私が使用しているのが「MediBang Paint」です。マンガを描くことに特化したソフトになっているため必要な機能が揃っています。
このソフトについては動画にまとめました。
私は特にソフトのこだわりはないです。注意点は使用するペンタブが対応しているかですかね。XP-PenはMediBangに対応しています。使いこなすのに時間がかかるため1つに決めたら浮気しないことです。
四コマ漫画を描いてみた
私は XP-Pen G430S と MediBang を使って描いてます。初めて描いたのは「海野まんぼうスタンプ」、次に描いたのが「孫の代までウサギとカメ」です。持論カテゴリーでは「〇で天使と悪魔で△」をキャラとして描いたので、こちらで四コマを描いてみます。
・海野まんぼうスタンプ
・孫の代までウサギとカメ
孫の代までウサギとカメ
むかしむかし、ウサギとカメの争いによりカメが政権を勝ち取った。高度経済成長期、バブル期を迎え、カメ政権のゼロ金利政策により、ウサギとカメに貧困差が生まれてしまった。この話はその原因となったウサギとカメの孫の話である。
~ 〇で天使と悪魔で△ ~
「癖は治らない」
1コマ目を拡大縮小で4コマにしました。2コマ目は基本コピペで別レイヤーで鼻くそを飛ばしている絵を描き加えました。1コマ目だけ以前に描いてあったので30分くらいで描き終わりましたね。もし、これをアナログで描こうとするともっと時間が掛かっているでしょう。ちなみに私はデジタルでないと拡大した絵を描くことができません。
なんか描けそうな気になってきませんか?
まとめ
最後にこの記事をまとめます。
絵が下手な人ほどデジタルで描くべき理由は
① 過去に戻れる
② コピペで同じ絵を再現
③ 筆種を変えられる
④ 重ね描きが容易
⑤ 管理&公開が楽
これらだからです。私は絵が下手で時間もかかります。しかし、デジタルで描くことで楽しめています。デジタルは絵を描くハードルをすごーく下げます。もし、なんとなくマンガを描きたいと思った方はデジタルで描いてみては如何でしょうか。
私の絵の描き方の持論を以下の記事にまとめています。