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マンガは絵ではなくたった1つの設定が全て

絵が下手なのでマンガを描けないと思っていませんか?確かに、最初の印象は絵の良し悪しが大きく影響します。しかし、絵は上手いけど面白くないマンガって多くないですか?

この記事では、社会人になりマンガを描き始めた私が「なんとなくマンガを描きたい人」に向けて「マンガは絵ではなく設定が全て」について考察しています。設定を詳細に決める事で絵が下手でも読み応えのあるマンガになります。

 

設定を作る上で最も大切なこと

いくら絵が上手でもシナリオを展開できなければマンガは描けません。そうならないためにも設定が重要になります。その設定とは目的を設定すること1点を指します。

では、その「目的を設定する」を3つの視点で以下にまとめます。

・舞台の目的
これはどういう世界でどんな人がどのように過ごして、どういう課題があるかがあると良いです。つまり、課題解決がその世界の目的となります。民族、貧困、文明、環境、などなど課題は決めやすいです。

・キャラクターの目的
舞台の中で主人公がどのような「目的」で過ごしているかです。この時に、舞台の課題に対しての位置づけを含むと良いです。当事者なのか、傍観者なのかです。物語全体の語り部になるので、シナリオの目的をどう表現するかに関係します。

・シナリオの目的
一番重要でブレてはいけない視点です。物語が最後に何をしたいかで、作者が何を伝えたいかでもあります。シンプルであるほど読者に伝わりやすく、連載する上でも自分が描きやすくなります。物語上では最後まで謎にするのが面白くなるコツです。

 

これら3つの視点の目的はどれから設定しても良いです。重要なことはそれぞれの関係性を決めておくことです。例えば目的が合致しているか、していないかです。

 

実際にあるマンガを例に挙げてみましょう。

 

・合致している例:ワンピース
ゴールドロジャーの発言により海賊達が彼の財宝を探すという舞台上の目的設定があります。主人公のルフィも共感し同じ目的で旅をしています。そのため、ルフィが財宝=ワンピースを見つける or 見つけられないがシナリオの終了になるはずです。まだ終わっていない作品ですが、シナリオの目的はワンピースを見つけるだと思います。面白いところはそのワンピースは何か?でございます。

 

・合致しない例:東京喰種
喰種とよばれる人間を食する者が危険視されハトと呼ばれる組織が退治しています。舞台上は喰種を全滅させることが目的です。主人公はシナリオの中で人間と喰種のハーフになったことで喰種を救うことを目的とします。最後は人間と喰種の共存というシナリオの目的が分かります。舞台と主人公の目的が異なり、シナリオの目的に向かって共感する流れは王道の展開ですかね。主人公が目的を失ったり、1章と2章で目的が変わる(ように見せる)のがとても面白い作品です。

 

このように、目的を設定することが面白いマンガの全てだと私は考えます。いくら絵が上手でも、目的の設定がないとつまらんです。ギャグマンガは特殊で目的はあんま必要ないです。非日常の設定が少しあればいいのかなと思います。

 

舞台から目的を作るコツ

実際に設定を作る上で必要な目的を考えていきましょう。舞台、人にギャップを入れてシナリオだけはシンプルが良いと思っています。まずは、舞台から目的を作ります。

ポイントはギャップを作るです

民族と都市、過去と未来、文明と自然のように反対の世界観が共存にしていると対立状況を作りやすため課題設定が楽です。片方が劣勢な状況が良いでしょう。主人公の立場も決めやすいです。

 

以下に例を書いてみました。目的を入れながらのあらすじ風です。

 

例:令和さん、こんにちは

元号が平成から令和に変わる頃、令和から平成に多くの人間が逃げてきた。平成では過度な人口増加により令和人と平成人の戦争が勃発した。平成人が令和人を排除することを目的とする未来帝国という組織が発足した。主人公は平成人。令和人に妹を連れ去られ妹を助けるべく未来帝国に加入した。果たして、主人子は妹を助けることができるのか。そして、平成は令和になることができるのか。

 

舞台としては平成人と令和人の争いとし、「令和人を排除する」ことを目的としました。そこから、主人公を平成人として、「妹を助ける」ことを目的としました。価値観としては舞台の目的と主人公の目的は同じです。そして、シナリオの目的は書いてませんが私の中では「未来を手に入れる」を目的にしています。

 

これだけで話のキーになる出来事が作れますね。主人公が倒していたのは未来の自分の子供かもしれない、未来の自分と出会う、なんで未来から逃げてきたか、最後に主人公も過去に戻るのか、いくつも思いつきます。

 

とはいえ、簡単には上手くはいかないです。舞台を個性的にするとキャラを動かしづらくなります。反対に普通だとその他のマンガとなんら変わらないです。そのため、例に示したような、舞台の目的は一般的な話で展開できる程度の個性を出せるかがコツだと考えます。

人から目的を作るコツ

舞台から目的を作ると人の目的が自然と設定されます。同調するか反対するかなのでね。人から目的を作るとまた違った物語になります。

こちらも舞台と同様にギャップを使います。

落ちこぼれの忍者など弱い立場が強い環境に置かれたり、普通の環境で主人公がくそ強かったりです。前者は「主人公が強くなる」過程、後者は「敵を倒す」結果が面白くなります。つまり、主人公の目的をどこに重きを置くかがポイントです。舞台の目的と異なるのは個性を出しやすいところです。

例:福耳に触れていいですか?

主人公はごく普通の一般人である。ただ一つ、特別なことがある。それは尋常じゃないくらい大きな福耳である。周囲はその福耳を触ると幸運が舞い降りると聞き主人公を追い求める。主人公は福耳を治すために整形外科に行くが医者もその福耳を利用しようとする。逃げまわる日々に疲れ、ふと思う。「幸せとは何なのか・・・」。果たして、福耳を治すことができるのか。

 

福耳だけ大きいというギャップで、「福耳を治す」という目的にしました。そして、周囲の人(舞台)が「福耳を触る」 という目的を持ち主人公と関係を持ちかけます。主人公とは異なる目的にしています。そして、シナリオの目的は「幸せになる」です。主人公と周囲の人が「幸せになる」目的で福耳を取り合う様子を描く物語となります。

 

福耳を治すという目的が変わることで物語を展開できますね。例えば、逃げることに疲れ「福耳を壊す」という葛藤が数回あっても良さそうです。ギャグっぽい要素で真面目な話になるので面白そうです。

 

キャラに個性があるため、舞台はシンプルに現代の日常が良いでしょう。その方が違和感があって良いです。この場合は長い話には向かないので話数は短くなります。福耳族という部族の話だと長くできますが個性が弱くなりますかね。このように、人の目的から作ると個性的にできますが、それゆえに個性的なほど物語の体力は低くなります。

 

シナリオから目的を作るコツ

物語のテーマです。もし、凄く描きたい思いがあったり、伝えたいことがあれば、そこから目的を作ると良いです。宮崎駿さんはこのタイプでしょうか。

 

テクニック的には動詞から作ると良いと思います。とはいえ、「魔王を倒す」はダメです。倒してどうなりたいか?何を得たいか?が重要です。「魔王を倒す」だと、その過程や手段が中心です。例えば「平和になる」だと舞台や人の変わる過程と結果が中心です。物語のテーマということを忘れずに。

 

例:ポート・ファクトリー

創造と再生は似て非なる。とある港の町工場では都心の依頼を受け何に使うかも分からない物を日々生産している。工場長の息子である主人公は生まれてからずっと父の流れ作業と海辺から流れ着くガラクタを見ていた。息子は「何を作っているのか」と父に問う。そして、父は何も言わずまた工場に戻るのであった。

 

テーマを主として描く場合は目的を直接的に示さないのが良いと思います。その場合はダレるので、どこかに疑問を振ると良いでしょう。例だと、工場と都市の関係、父の存在、作っている物などです。ちなみに、舞台の目的は「都心の依頼で工場が何かを作る」、人は「主人公はその何かを知りたい」にしています。テーマの目的は昨今問題視されている「環境プラスチック問題について考える」にしています。こういうのは受け取り手が答えを持てばいいのです。

まとめ

最後にこの記事をまとめます。 

マンガは絵ではなく「目的」を設定することが全てです。
その目的とは

・舞台
・キャラクター
・シナリオ

の3つの視点で設定するのがコツです。

私なりに各視点ごとから目的を考え、物語のあらすじを作りました。これくらいならすぐに作れます。どれも何かに似た話ですけどね。ちなみに、私の描いている四コマにはこの記事のような設定は全くございません。真面目な話にあった絵が描けないのです。残念!

 

私の絵の描き方の持論を以下の記事にまとめています。