マンガを描きたい!と思ったことはありませんか?ほとんどの人は「絵が上手くないから」という理由で描き始めるスタートラインにも立っていないはずです。「マンガの描き方」や「マンガの道具」を調べても、語り手が既に上手な人の記事がほとんどです。
この記事では、社会人になりマンガを描き始めた私が、「絵が下手だけどマンガを描きたい人」に向けて、色使いがそれなりになる方法を記載しています。当方は普段から絵を描いていた訳でもなく、専門学校や本で勉強した訳でもありません。当ブログで得た色使いテクニックでございます。
はじめに
小さい頃って色塗りで遊んだりしましたよね。大人になって改めて色塗りをすると妙に難しく感じます。特にデジタルで色塗りをすると多くの色を選択できるので迷ってしまいます。実際に私もその罠にかかりました。
↓パワポの色設定↓
様々なペイントソフトで色設定を見ると色彩マップから色を選択できるます。もちろん、RGB値で同じ色を指定することもできます。子供の頃の色塗りってこんな選び方ってしていないですよね。結局どの色を選んでいいのかわからんです。適当に選ぶとなんかしっくりこない雰囲気になってしまいます。
健康的だけど濃過ぎ?
不健康的だけど薄すぎ?
ここで1つの大きなポイントがあります。
それが「色調」です。
この色彩マップは色相の横軸と色調の縦軸で構成されています。この色相は赤色、青色などの色の種類を指し、色調は鮮やさ、くすみなど質感を指します。
例えば、色を言葉で人に伝える時に「落ち着いた赤」のように「形容詞+名詞」で雰囲気と色で伝えます。この形容詞が色調、名詞を色相と捉えて良いと思います。
この色相は色塗りのイメージで身についていると思いますが、この色調は初体験かと思います。この色調を意識することで全体のイメージにあった色使いが可能となると思います。
色相
では、まずは基本の色相についてです。
これは赤青黄といった色のカテゴリーですね。光波長の話をしても良いですが難しくなるので止めましょう。決して面倒くさいわけではないです。決してね。
ここで色相の横軸の中に「黒」「白」が無いことに気付いたでしょうか。この「黒」「白」は色が無いという定義になっており無彩色と呼ばれます。反対に「赤」「青」などは「有彩色」と呼びます。
有彩色
無彩色
無彩色はどの有彩色とも違和感なく合い、有彩色を際立たせるので使いやすいです。反対に有彩色同士を組み合わせるのは難しいです。
それぞれの隣り合う色は似ているので一緒に使っていても違和感が無いです。一方で、真逆の色は合わないです。合わないことを逆手にとってワンポイントを目立たせることも可能です。俗に言うに差し色みたいなもんです。
この色相の組み合わせ「配色」が上手な人の絵は素敵に見えます。デザイン力の要素でしょうか。ルールを破った配色の人を天才とも思えます。私は能書きだけの人間なので原理は知っていても実働に活かせないです。そのため、無彩色ベースに有彩色を2つくらいで抑えるようにしています。
色調
続いて、色調についてです。
色調は色の質感を表すと言いましたが、この色調をさらに分解してみます。
明度と彩度で分解しました。上段の真ん中を基準に説明すると、明度は明るい(白っぽい)、暗い(黒っぽい)の質感が足されています。彩度は上段よりも下段が色が無く、くすんでいますね。
同じ「赤」という色相でも「鮮やかな明るい赤」、「くすんだ暗い赤」といった質感の説明ができるようになります。
使い方としては色相と同様に色調を統一すると違和感ない雰囲気になります。さらに、背景と人の色調を変えることで、人に注目がいくような使い方もあります。
この、質感を考えることが私が冒頭で言った大きなポイントですね。
この明度が明るい色相を見て何かイメージできますでしょうか。
私は赤ちゃん用品売り場をイメージします。明度を明るくすることで、「やさしさ」「やわらかさ」「愛おしさ」のある色調で統一しているように感じます。反対にくすませると「憂鬱さ」「重さ」「大人っぽさ」を感じます。
このように、色相を伝えたいイメージの色調で統一することで描いた絵と色のイメージに統一感が生まれます。子供用品売り場がくすんだ色で統一されていたら嫌ですよね。反対にリッチな家具屋が明るい色で統一されていたらおじさんにはキツいです。
色相と同様に、色調をどうするかを考えることで、絵が下手な人でもワンランク上の色使いができるようになると思います。(と自分に言い聞かせてます。)
まとめ
最後にこの記事をまとめます。
絵が下手な人でも色使いがそれなりに見える方法は
描いた絵のイメージに合う色調で統一する
ことのたった1つです。色相に関しては感覚的に使いこなせていると思います。そこに色調を意識的に設定してみてはどうでしょうか。絵自体が下手でも色使いが上手いだけでそれなりに見えたりします。正直、絵を描くよりも簡単だと思うので誤魔化しテクニックにどうでしょうか。
私の絵の描き方の持論を以下の記事にまとめています。